著作権

2005年04月26日

かかわる

脚本決定まで、あと35日。「光」については新たにだいてんさんと美和さんから、「プロレス」についてはしの次郎さんとKentさんから、それぞれコメントをいただきました。ありがとうございます。反応を直に感じることが出来ると、書く方にも力が入ります。今後、これらのテーマをはじめとして意見を交わし続け、話を深めていきましょう。変わらずよろしくお願いします。 

今日は大学時代の友人より、本当にありがたいメールをいただきました。彼は現在関東地方で活躍する弁護士。学生寮で4年間の長きに渡って寝食を共にした縁で、今なお付き合いを続けさせてもらっています。

メールの中で、先日このブログに記載した「著作権」の件について、法律家としての見解を示してくれました。以下、抜粋します。

「基本的に、黒川君のご指摘のとおり、アイデアは著作権によって保護されません。したがって、脚本を作っていくために、いろいろなアイデアが出されても、最終的に脚本という形でまとめ、表現するのが黒川君であれば、その脚本の著作者(著作権者)は、黒川君になると考えていいと思います。 <中略> ただ、例えば、黒川君の作った脚本について、皆で種々討議し、黒川君以外の人たちが、共通の構想の下に、実際に脚本に種々手を加えたり、台詞の補充訂正をしたりして、しかも、その寄与が質的にも量的にも創作性のあるものとして評価されるようなレベルに達していた場合(対概念は「補助者」です)、「共同著作」と評価される余地はあると思われます。 <中略> 仮に、共同著作と評価されるようなことになったときには、告知をしていた場合でも、共同著作者の氏名を作品中に表示する必要がありますので、念のため付記しておきます」

なるほど。よく分かりました。

そもそも、ボクは創作にかかわってくださる方は全員が「共同著作者」だと考えており、当然作品中に表示させていただくつもりです。それが「みんなで力を合わせてつくった」ことを目に見える形で示すことになると信じますし、「みんなでがんばったなあ」と後々振り返るきっかけにもなると思うのです。

彼もまた、一人の友人のみならず法律家として、アイデア出しとは別なところでこのプロジェクトにかかわってくれました。ありがとう!

こうして、一人一人がそれぞれに何かを持ち寄り、自分なりのかかわり方で力を合わせ、その先に大きな花が咲く日がやってくればうれしいですね。その日を楽しみに、今日もがんばります。

あなたのかかわり方は?

黒川裕一


at 15:32|PermalinkComments(2)

2005年04月19日

見落としていました

この日誌をアップしようとしたら、なぎささんとキューティブラックさんからのコメントが飛び込んできました。がぜん元気が出てきて、眠かった頭もすっきり。ありがとうございます。

日ごろからお世話になっている方(熊本市在住のお医者さんです)とつい先ほどまで会食させていただき、その席で率直なご助言をいくつも賜りました。

その中のひとつが、脚本および映画の「著作権」について。なるほど、「みんなでアイデアを出す」というボクらのやり方からは、当然この問題が発生するわけです。あいまいにしておくのはフェアではありませんので、直ちに明記し、皆さんのご意見を問うことにいたしました。

(1) このブログ上で交わされた言葉や、集会において出されたアイデアは、「素材」として映画に最大限生かされるが、脚本や映画そのものではない。従って、これらの提供者は「著作権者」にはあたらず、「素材」の提供について一切の報酬を請求する権利を有しない。

(2) 脚本および映画の「著作権者」は、皆様からの「素材」のご提供を当然視すべきではないこと、ならびにこのプロジェクト(映画革命)の究極目的が「熊本を世界一の映画のまちにすること」であることに鑑み、経費差引き後の純利については同目的達成のために使用する義務を負う。

上記のようにさせていただきたいのですが、いかがでしょうか? 

「ご提供いただいたアイデアには著作権が発生しませんが、このプロジェクトの利益は著作権者個人のためでなく目的達成のために使うことをお約束しますのでご理解ください」というお願いだと受け取っていただければ幸いです。言葉が足りていなければ訂正、加筆いたしますので、フィードバックをお願いいたします。

脚本決定まで、あと42日。見落としていたことをご指摘くださる先達の存在がありがたい一日です。

黒川裕一

at 00:19|PermalinkComments(1)