開放系

2005年06月09日

サンズ=開放系

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撮影開始まで、あと60日。(作品「サンズ」についてはこちら) 

昨日に引き続き、またも深夜更新。静かです。これぞ、ウシミツドキ?

オーディションへのお問い合わせが相次ぎ、いよいよ撮影に向けて動きが本格化してきたなと実感する日々。

12日の「脚本づくりのつどい・第2回」の直後に、「サンズ」(仮題)の脚本の一部をアップする予定です。どうかお楽しみに。それまでは、こちらでガマンしてくださいませ。

ボクの中では、既にエンディングのイメージは見えています。開放系です。間違いなく。

数時間前、これについて仲間たちと意見を交わしました。
皆さん賛成の様子。
やはり。

これからの映画は、開放系
それでキマリ。

迷いなし。
後は書くだけ。

成果は12日に。
乞うご期待。


黒川裕一

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2005年06月05日

開放系コメディアン

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撮影開始まで、あと64日。 レンタルビデオ屋さんでなつかしい名前に出会い、つい借りてしまいました。

小柳トム。

ある紹介ページによれば、
小柳トム = ブラザートム = TOM
1980年 伝説の警官コントで 華々しくデビュー
1983年 伝説のバンド「Bubble Gum Brothers」 結成

ビデオのタイトルは、「小柳トムの吉田」。「そんなビデオ見てる暇あるのか」と怒られそうですが、暇がないからこそときどき息を抜かないとさすがにヘンになってしまうわけで。

実際、今も指が思うように動かず、「怒られそう」が2回も3回も「起こられそう」になりました。ちょっと疲れているようです。ううむ。


さて、このトムさん。

「開放系」の要素がいたるところに見られることに気づきました。中でも傑作は教室コント。彼は先生の役。観客全員を勝手に生徒にしてしまい、断りもなく出席を取りはじめるのです。

当然、観客たちは戸惑い、誰も返事をしません。すると、彼は怒った顔をして一喝。
「協力性というものはないのか!」(会場爆笑)

そして再び出席を取る。「青柳」という呼びかけに、ためらいがちな声が「・・・はい」と応える。その瞬間、トム先生の顔に浮かぶ安堵の表情。そして一言。

「青柳に100点つけよう」(会場再度爆笑)

この段階で、会場はひとつのクラスとして一体となる。舞台と観客席を隔てるものが壊れ、開放される・・・。


ここまで来れば、次の開放の対象は「会場の内と外」となるはず。今のトムさんならば、これをどうやって壊すのでしょうか?


黒川裕一

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at 09:48|PermalinkComments(0)

2005年05月09日

開放系、ついに

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脚本決定まで、あと23日。美和さん、早速の再コメントありがとうございました。ほとんどリアルタイムのやり取りですね。こちらも直ちに返させていただきます!

美和さんの「この映画には、『そこにあってはならないもの』が何度も登場しており、初めから『2次元の世界のつくりごと』であることを前提として描かれていたのです。その、開放の形は最後の仕掛けで鮮明に…」という言葉に、「開放系」の持つ意味とインパクトを文字通り「体感」されたのだと確信しました。

そう。美和さんがおっしゃるとおり、「それは一瞬の、本当に本当に小さな仕掛け。しかし、巨大で強大な一つ」なのです。デビッド・フィンチャー監督、おそるべし。いつの日か「開放系」が常識となったとき、彼の名は先駆者として永遠に刻まれることでしょう。

ありがたいことに美和さんのコメントは「ネタバレ」になっていないので、ひとりでも多くの方に、まずはこの映画を見ていただきたいと思います。その上で、同様に「語らずして語る」ようなコメントをお寄せいただきたいのです。それらが集まるにつれ、このブログ上でも次第に「開放系」の正体が明らかになってくることでしょう。影の位置によって、光のありかが見えてくるように。

その日が楽しみです。更なるコメントをお待ちします!

黒川裕一

明後日は、いよいよ「アウトライン化の集い・第2回」です。ご参加をお待ちしています。詳細はこちら

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2005年05月07日

開放か、解放か

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脚本決定まで、あと25日。だいてんさん、貴子さんコメントありがとうございました。映画づくりがひとりひとりの生活の中にしみ込んでいっているのが感じられ、本当にうれしいです。今後も変わらずよろしくお願いします。

さて、堅祐さんと美和さんが「ファイトクラブ」のラストシーンに触れてくださったので、今日はそれについて書きます。

美和さんの言う、「ラストシーン、立ち並ぶクレジット会社の高層ビル群が美しく崩れ落ちる光景」を見たときの感覚。それは、「開放感」というよりは、「解放感」ではないでしょうか? この「解放感」は「体感系」の範疇に入るというのがボクの考えです。堅祐さんが「体感系と区別がつかない」とコメントされているのを見て、「我が意を得たり」と思いました。

「建設の後に破壊がやってくるのではなく、ひとは破壊するために建設する」という考え方があります。すなわち、ひとは誰もが破壊衝動のような「暗黒の欲望」を抱えており、それを抑え込んで表に出さないようにしているだけなのだと。美和さんや堅祐さんが経験したえもいわれぬ「解放感」は、ボクらのそんな部分を見事に刺激しているのかもしれません。

ボクの考える「開放系」は、もう少し別な部分に焦点を当てています。ラストシーンの、最後の最後に注目してください。しっかり見ていないと見落としてしまいそうな「仕掛け」が施されているはずです。

続報をお待ちしています!

黒川裕一

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at 08:54|PermalinkComments(3)

2005年04月17日

開放系

あさたろうさん、コメントありがとうございました。発してくださった「『心の痛み』をわかってほしいのか、わかってほしいと思っている自分を受け入れてほしいのか」という問いが、今この瞬間にボクの中で激しく振幅しています。

さて、今回は、三大キーワードの中でただひとつずっと書かずにきた「開放系」に触れます。いくつもの次元や位相で「開放」を試みたいと考えているのですが、そのひとつが「映画の中と外を隔てる境界」を開放すること。イメージは、ベルリンの壁を壊して東西ドイツを自由に行き来できるようにする感じです。

「映画をみる」という体験。登場人物に感情移入する。スケールの大きさに圧倒される。悲劇的な結末に涙する…。しかしそれでも、スクリーンの上で展開するのは、「2次元の世界」のツクリゴト。3次元の「現実」に土足で踏み入ってきてボクらのリアリティを脅かすことはありません。

では、どうすれば?

先駆的な試みは少数ながら既に行われています。ボクがもっとも鮮明に記憶しているのは、 “Fight Club” のエンディング。最後の最後に、ほんの数コマだけある映像が挿入されていたのをおぼえていませんか? あれぞ「開放系」。おぼえておられない方、まだご覧になっておられない方は今すぐビデオ店へ!

脚本決定まであと44日。今日の「アイデア出しの集い」では、切り口をがらりと変えてみようと考えています。結果は明日ご報告しますので、お楽しみに!

黒川裕一

at 11:26|PermalinkComments(3)