2005年04月

2005年04月25日

映画とプロレス

脚本決定まで、あと36日。今後の参考にしようとつくっている映像小品の編集をしているうちに夜が明けてしまいました。今、午前6時30分。窓を開けると、凛とした空気が吹き込んで眠気を覚ましてくれます。

YUKOさんと花水木さんがコメントを下さったようですが、ブログのサーバーの調子が悪いらしく、読むことが出来ません。ううむ。

後で必ず読ませていただきます。ありがとうございました。今後も気軽に書き込んでくださいますようお願いいたします。

さて、昨日久しぶりに会った友人3人より、「ブログは読んでいるが、話題にうまく絡めず、書き込めずにいる」との指摘を受けました。そこで、まるで違う話を。時には。

プロフィールのページをご覧になった方はお気づきかと思いますが、ボクの好きなエンターテインメントはプロレス。「格闘技ブーム」といわれる昨今ですが、ボクはプロレス派。断然。

よく、「プロレスは八百長だ」とか「格闘技の試合でプロレスラーは勝てないんだから、でかいだけで本当は弱い」とか、鬼の首でも取ったかのように声高におっしゃる方がおられます。

…あえて言いましょう。プロレスは、そもそも強さや勝ち負けを競うものではないのです。感動は、そんなところからやって来はしないのです。では、どこから?

それは、レスラー同士の「かかわりあい」からです。

いいレスラーは、自分が勝つときには、負ける相手にも見せ場をつくる。自分が負けるときには、相手の力を存分に引き出して潔く散る。ちっぽけなエゴなど放り捨てた、すがすがしいまでの没我の境地。

論より証拠。昨年の「ベストバウト賞」に輝いた小橋・秋山戦(プロレスリング・ノア)をビデオでご覧ください。彼らの敵はお互いではありません。「つまらない試合」こそ、共通の敵。それを共に倒すため、彼らは「かかわりあう」。

泣けます。

きっと、映画も同じ。

黒川裕一

2005年04月24日

表現する

脚本決定まで、あと37日。昨日の「光の色」には、4人もの方にコメントをいただきました。ありがとうございます。

このテーマは、コメントをそそるような「何か」を含んでいるようです。ボクらが人である以上、理屈をこえて引き寄せられてしまう「何か」。そういえば、古来、「光」は神話や伝説の最大のモチーフですね。神と悪魔の戦いは、すなわち光と闇の覇権争い。神が勝利するとは、この世にあまねく光が満ちること。

そんな「何か」をしっかりとつかまえることが、いい映画には欠かせないとボクは思っています。つかまえたものに「形」を与え、他者と分かち合おうとする営み。それが「表現」。

では、「光の色」をめぐる、その「何か」とは? 上記4人の方はもちろん、このブログを読んでくださっている全ての皆さん、コメントをお願いします! 光がほとばしり出るような映画として実を結びそうな予感がします。

黒川裕一

追伸
アイデア出しもいよいよ大詰め。5月1日の第1回投票へ向けて、何でもアイデアを投げてください! 〆切は4月27日(水)。受付はメール(tsumuri30@aol.com)にて。

あなたの思いが、映画になる。

2005年04月23日

光の色

えみさん、杉江さん、コメントありがとうございました。今日一日分の元気をいただきました。これからもよろしくお願いします。杉江さん、就職活動のご成功、心からお祈りしています。

えみさん曰く、「アイデア出しの集いに参加するようになって、夢見がち? いやいや感覚が鋭くなったのか、満開の木香薔薇を見ても、黄砂で霞む遠くの山を見ても、日増しに緑が濃くなっていく欅の葉を見ても、いつもより数倍深く感じている自分がいます」。

そうなのです。「つくる立場」になってものを見ると、何もかもが違う顔に見えてくるのです

ボクは生まれつき赤緑色弱なのですが、映画を始めたとき、光には色があることを知りました。

もちろん、「青い空」という言葉は既に知っていました。でも、太陽の光が青いことは知りませんでした。毎日お日様の下を歩きながら、一度も「見た」ことがなかったのです。

それは常にそこにあったのです。ボクが見ようとしなかっただけなのです。

それに気づいただけでも映画を志してよかったと、ミシシッピ川の東岸に腰をおろして飽きもせずに夕陽を眺めていた日々を思い出します。

脚本決定まで、あと38日。このプロジェクトにかかわる全ての方が同様の感慨を抱いてくださればと願っています。

黒川裕一

at 17:48|PermalinkComments(4)ひかり 

2005年04月22日

心動く

脚本決定まで、あと39日。内山さんと七尾きよしさんのお二人は石川県七尾市から、みなみさんは東京都新宿区から、あゆみさんは神奈川県藤沢市から、力強いエールをいただきました。ありがとうございます。響きあいながら、より楽しく、実りある時間をお互いに紡いでいきましょう。末永く宜しくお願いします!

今日は故障した機材を修理するために、早朝から福岡に行ってきました。道中も書き物をしていたのですが、ふと手を止めて車窓の風景に目をやると、春らしく色づいた山々がそびえ立っていたり、畑仕事をしている麦藁帽子の男性が腰を伸ばして汗をふいていたり。眺めているうちに、自分の中でスイッチが切り替わるのが分かりました。

外に出るとはこういうことだ。
息を抜くとはこういうことだ。

既にそこにある美しいものに、自分をさらすこと。
心を動かすのではなく、心動くこと。

おかげで、今日はこれからいい仕事が出来そうです。

黒川裕一

2005年04月21日

共時性

脚本決定まで、あと40日。テツヤさん、内山さん、そして朝青さんから昨日はコメントをいただきました。ありがとうございます。こうして日々キャッチボールをしながら、ボクらは少しずつ前に進んでいます。しかも、3人とも熊本を遠く離れた土地に住んでおられる方々ばかり。投げたボールは空間などすっ飛ばしてはるか遠くまで届くのだと、勇気が湧いてきます。

内山さんのおっしゃる「共時性」。ボクらが「映画革命」に取り組んでいるこの瞬間、映画以外のチャンネルや素材を使って同じような試みを企てたり実行したりしている人たちが、きっとこの地球上に何人もいる。それは妄想でも想像でもなく、現実である。そしてそれらはいつかどこかで必ず響きあう。そんな気がしませんか?

昨日のアイデア出しの集いは、会場のギャラリーキムラさんがすし詰め状態になるほどの賑わいでした。一人一人の力を超えた、「場」のエネルギーのすさまじさ。これでいいアイデアが出ないはずがない。そんな気がしたのは、ボクだけではなかったですよね?

皆さんに出していただいた数多くのアイデアから実際に脚本化するものを選ぶためのプロセスも、いよいよ動き出します。まずは、一回目の投票。上位10本前後をこの段階で選り抜き、約一ヶ月かけてたたけるだけたたいて、5月末の最終投票へ!

<第1回投票>
日時: 5月1日(日) 午後1時から2時まで投票。その後、直ちに開票。
会場: 熊本市中央公民館(353‐0151 熊本市草葉町5‐1)

飛び入りももちろん大歓迎。お誘いあわせの上、お越しください!

あなたの一票が、道を決める。

黒川裕一